2022年6月18日(土)日本社会関係学会 月例サタデーイベント
(Zoom)
「社会関係資本論入門」「政策研究フォーラム」「政策研究ゼミ」
*このイベントは終了しました
日本社会関係学会では、来る6月18日(土)に、以下の通り、「社会関係資本論入門」「政策研究フォーラム」「政策研究ゼミ」を開催いたします。
「社会関係資本論入門」は、サタデーブラウンバッグセミナーとして、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)について初学者が体系的に学べるよう企画された連続講義です。
「政策研究フォーラム」は、公共政策、社会問題、市民社会などに関する広いテーマについて、毎回ゲストスピーカーをお招きして、話題提供していただき、その後参加者との間で質疑をする予定です。
「政策研究ゼミ」は、原則同じ日に、フォーラムに引き続き行われます。主にこれから研究論文を書いてみようという入門者や学生を対象に、論文を毎回数名の希望者に研究のアイデアや分析結果を報告していただき、参加者からフィードバックを得て、その後の研究に役立てていただきます。
各イベントは同じ日に連続して開講されますが、それぞれの間に15分の休憩がありますので、全部でも一部でも自由にご参加いただけます。
今回は、会員・非会員を問わず誰でも無料で参加いただけます。この案内文は転送自由となっておりますので、皆様の研究室に所属する院生、ゼミ生などにもお声がけいただければ幸いです。
サタデーブラウンバッグセミナー「社会関係資本論入門」
(2022年6月18日(土)11:15~12:45)
講師:稲葉陽二・日本社会関係学会顧問
今回は、連続講座の第2回目になります。
社会関係資本の理論的基礎を形成している、James Colemanの以下の著作をご紹介します。なぜ、社会関係資本という概念が必要だとコールマン先生が考えたのかを解き明かせればよいと思います。
1)Social Capital in the Creation of Human Capital 金光淳訳「第6章人的資本の形成における社会関係資本」野沢慎司(編・監訳)『リーディングスネットワーク論 家族・コミュニティ・社会関係資本』勁草書房(2006)pp.
2)Foundations of Social Theory 第1章から第12章 久慈利武(監訳)『社会理論の基礎 上』青木書店
いずれも邦訳版を用い当日はレジメでご説明いたします。
第3回政策研究フォーラム(2022年6月18日(土)13:00~14:30)
報告テーマ「 市民社会の国際比較研究を展望する:レスターサラモンを超えて 」
昨年亡くなったジョンズホプキンス大学のレスターサラモン教授は、市民社会・非営利セクターに関する国際比較研究の創始者であり、1990年代から30年間にわたり世界中で国際比較統計の整備、理論構築、研究者の育成に多大な貢献を行い、後に続く研究者や実践家のために重要な知的資産を残してくれました。特に、彼が中心となって推進した国際比較プロジェクトでは、40か国以上の非営利セクターの規模や産業構造に関する統計整備を行い、非営利セクターの国際比較可能なデータとして広く活用されています。
サラモン以降、市民社会やその隣接分野で利用できる国際比較データが飛躍的に充実した一方、データ整備や研究の地域的なアンバランス、若手研究者育成の難しさなどの問題が顕在化してきました。
今回の報告では、レスターサラモンの人柄や考え方、研究組織の経営術、若手の人材育成法、資金獲得戦略などに触れつつ、国際比較研究の到達点、蓄積されたデータを活用した研究のシーズ、アジアを中心とした国際比較研究の課題と可能性について展望したいと思います。
レスターサラモンについて詳しくは以下をご覧ください。
報告者:山内直人・日本公共政策研究機構代表
【報告者略歴】
松山市出身。大阪大学経済学部卒。ロンドン大学LSE大学院修了、大阪大学博士。
経済企画庁(現内閣府)の官庁エコノミストを経て、2021年まで大阪大学国際公共政策研究科教授として研究と大学院・学部教育を行った。
その間、内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官、経済産業研究所ファカルティフェロー、米イェール大客員研究員などを歴任。
ジョンズホプキンス非営利国際比較プロジェクト、CIVICUS市民社会インデックスプロジェクト、ボランティア活動に関する国際比較研究など多くの国際プロジェクトの日本代表を務めてきた。
また、Voluntas、Nonprofit Policy Forum、Tne Nonprofit Reviewなどの編集長や編集委員を歴任している。
個人HP: https://jipps.org/yamauchi/
第3回政策研究ゼミ(2022年6月18日(土)14:45~16:15)
テーマ:リサーチクエスチョンと仮説
アドバイザー:山内直人・立福家則・小川顕正
今回は、先行研究レビューを踏まえて、リサーチクエスチョン(RQ)と仮説をどのように構築すればよいか、受講者とともに考えます。
たとえば「非営利セクターの規模が国によって異なるのはなぜか」というRQに対する仮説として「所得格差が大きい国ほど非営利セクターが発達する」のような例が考えられます。
興味深い仮説ができれば研究は一気に五合目まで進みますが、仮説設定で行き詰る場合もよく見られます。
実は適切な仮説設定のためには、定石とコツを知っておくと役立つので、そのあたりもこのゼミで解説したいと思います。
参加申し込み方法
上記各イベントにご参加ご希望の方は、以下のグーグルフォームにご記入の上、原則6月16日(木)までに送信してください。
自動的に回答のコピーが返信されます。
社会関係資本論入門・政策研究フォーラム・政策研究ゼミ共通の申し込みフォームです。
https://forms.gle/M4rcTvpSzT9wQXgn8
前日までに研究会に参加するためのZOOMのリンクをお送りします。
それでは、多数のご参加をお待ちしております。
事務局
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