ソーシャル・キャピタル研究会(2023年6月29日(木)19時30分~21時 Zoom開催)
講師:要藤正任・京都大学経営管理大学院特定教授
島田貴仁・科学警察研究所犯罪行動科学部犯罪予防研究室室長
*このイベントは終了しました
6月は要藤先生、島田先生を御招きしてご講義いただきます。いずれも参加費無料です。
| 1 | 19:30-20:00
講師:要藤正任・京都大学経営管理大学院特定教授
演題:「Chetty 論文の解題」
Chetty, R., Jackson, M.O., Kuchler, T. et al. Social capital I: measurement and associations with economic mobility. Nature (2022).
https://doi.org/10.1038/s41586-022-04996-4
Chetty, R., Jackson, M.O., Kuchler, T. et al. Social capital II: determinants of economic connectedness. Nature (2022).
https://doi.org/10.1038/s41586-022-04997-3
要藤正任先生は、1995年東京大学経済学部卒業、同年建設省(現:国土交通省)入省、2002年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了、2012年英国ヨーク大学大学院修士課程修了(MSc in Economic and Social Policy Analysis)。国土交通省総合政策局政策課政策調査室長、京都大学経済研究所先端政策分析研究センター特定准教授、国土交通省国土交通政策研究所総括主任研究官などを経て現職。博士(経済学)京都大学、2022年3月Life Satisfaction Approachを用いたソーシャル・サポートの価値評価の試み、(打田篤彦氏と共著)で日本社会関係学会最優秀研究報告賞受賞。
【専門分野】
地域経済、ソーシャル・キャピタル
研究キーワード:官民連携 、まちづくり 、ソーシャル・キャピタル
【主要論文・著作】発表論文は多数に上り以下はその一部です。
要藤 正任(2018)『ソーシャル・キャピタルの経済分析-「つながり」は地域を再生させるか?』慶應義塾大学出版会.
要藤 正任(2022)地域活動への参加は住民の主観的幸福度を向上させるか?—我が国における因果性と外部性を考慮した定量分析 、『社会関係研究』 1(1) 1-15.
【要藤正任先生メッセージ】
誠に僭越ではございますが、Chetty先生のNatureに掲載された論文についてご紹介させていただきます。
社会関係資本のアウトカムやビッグデータ等を活用した社会関係資本の実証研究にご関心のある方々のご参考になれば幸いです。
| 2 | 20:00-21:00
講師:島田貴仁・科学警察研究所犯罪行動科学部犯罪予防研究室室長
演題:「ソーシャル・キャピタルでコミュニティを犯罪から守る」
島田貴仁先生は1994年大阪大学 人間科学部卒業、大阪大学大学院 人間科学研究科を経て1997年科学警察研究所入職、フルブライト奨学金でのCarnegie Mellon University Heinz School of Public Policy and Management留学を経て2011年より現職。博士(人間科学) 大阪大学
2021年5月 人間・環境学会賞受賞(犯罪予防の社会心理学)
2018年9月 日本心理学会優秀論文賞(犯罪予防行動の介入実験)受賞
【専門分野・研究キーワード】
社会心理学、犯罪学、環境心理学,行動計量学、被害者学など
「コミュニティと犯罪」研究では,千葉県市川市での4波の縦断社会調査を行い,犯罪被害・犯罪不安・犯罪予防行動に対する地域の文脈効果を検討している。また,近年はEBPM(エビデンスに基づく政策形成)やナッジによる介入に関心を持ち,犯罪予防分野での研究者と実務家の協働を進めている。
【主要論文・著作】発表論文は多数に上り以下はその一部です。
島田 貴仁, 讃井 知, 鈴木 あい, 春田 悠佳(2022)警察の施策の認知が信頼に与える影響 : 伝統的信頼モデル,正統性モデル,主要価値類似性モデルの統合『犯罪社会学研究 = Japanese journal of sociological criminology』 日本犯罪社会学会 編 47(47) 77-93
島田貴仁(2022)犯罪の実証研究における近隣効果 、『日本都市社会学会年報』 40 1-21
島田, 貴仁(2021)『犯罪予防の社会心理学 : 被害リスクの分析とフィールド実験による介入 』
ナカニシヤ出版
【島田貴仁先生メッセージ】
数年ぶりにソーシャル・キャピタル研究会でお話させていただくことになりました。犯罪・非行の問題はともすれば個人に帰着されがちですが,今回,地域・集団の文脈効果からソーシャル・キャピタルを考える機会になれば幸いです。
参加申し込み方法
本研究会は稲葉陽二が個人で主宰するものです。稲葉が担当する日本大学大学院法学研究科の経済政策特殊講義Ⅰの公開授業として実施します。参加費無料ですが事前申込みが必要です。また、ご案内さきの一部について日本社会関係学会からのご助力をいただきますので、日本社会関係学会との共催としますが、非会員の方にも無料で公開いたします。
以下の申込みフォームから事前申込みをお願いいたします。
ご入力いただいたメールアドレス宛てに6月28日(水)までにZoomの招待URLをお送りいたします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfBulaThJ3JfifpLhiFCP3FcRfF99uDrn9QikCplO1LkHb-Sw/viewform
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